【超重要】鬱の正体 Vol.2






うつは、間違った解釈、歪んだ解釈で保有している観念や信念、それは、

自分だけの"正しさ" や、"やさしさ" 


ですと、うつシリーズでお話ししてきました








【うつ病になりやすい性格(メランコリー親和型)】


・過剰に親切
・過剰に几帳面
・過剰に人に気を遣う
・過剰に人づきあいが良い
・過剰に規律にとらわれる ルールを順守する
・過剰に責任感が強い



ゆえに、『やさしい人』『いい人』が多いです







さらに具体的に、うつの人が持っている信念を挙げてみますと、 

・≪存在してはいけない≫
・≪怒りを出してはいけない≫
・≪重要であってはいけない≫
・≪子どもであってはいけない≫
・≪健康であってはいけない≫
・≪くつろいではいけない≫
・≪自分の性別であってはいけない≫
 





このような信念を持っています
これらの信念を無自覚に持っていたら、
それはそれは、生き苦しいはずですね。。。





JIONはこれらの信念をすべて持っていました
でも、自分では全く気づいていませんでした







これらは間違った解釈、歪んだ解釈の信念ですので、セッションではここにアプローチして、それが事実ではないことをご一緒に確認して、事実を認知していきます






これらの信念は、幼少期に両親、特に母親、または育ての親との関係性から取り込んでいます






この信念へのアプローチで、信念が健全になり、自分に素直に正直になれると、うつは回復します

うつになりにくい性格になりますから、再発もありません






ここまでのアプローチは、うつと、うつになりやすい性格を変える=悩み、症状を解決する、ということが目的となっています




 


うつは治ったし、悩み無くなったし、
これで、すっきりさっぱり、幸せな人生を
送れる♪





と思うのは、まだ早いんです







うつの症状がなくなったら、確かに楽になりますが、生き方、在り方が変わらなければ、
同じ人生パターンが繰り返されてしまいます








「"うつ病"とは、母親との一体感を求める病気である」


と言った精神科医がいます







この言葉は、

◆今現在、うつを発症中の人、うつ経験者は、成人して一定の年齢に達していても、無意識に母親との一体感を求めながら生きている


◆今現在、うつ発症中の人、うつ経験者は、そもそも母親との一体感を経験できなかった人が多い(成人した今もできない)


ということを意味しています。







「母子一体感」とは、
本来幼児が母親に対して抱く「甘え」のことです


「"母親と自分とは別の人間である" という認識が出来ていない心理状態」 です




幼児期の子供にとっての母親は
「私・僕の欲求を全部満たしてくれて当たり前の存在」です



「お母さんは私・僕の期待に全て答えてくれて当然」という、幼児の頃に抱く強い甘えのことですね。
なので、幼児期はかなりわがままな言動をしますよね。






母親 「おやつにしましょうね」
子供 「アンパンマンのお菓子ー」
母親 「今日はりんごよ」
子供 「やだやだー アンパンマンー!(怒)」
母親 「もーしょうがないなぁ」
お菓子の袋を開けてお皿に入れてあげると
子供 「わたしがあけるのにー (ギャン泣き)」
母親 「あーはいはい、ごめんね、はい、自分でどうぞ。」
子供 「お皿も新しいのにしてよー!」
母親 「はいはい」
と、開いてないお菓子と新しいお皿を渡すも、なかなか開けられなくて、
子供 「開ーかーなーいー (怒) もーママのせいだー こんなのいらないー (投げてギャン泣き)」



幼児期は超絶わがままで、横柄ですよね 笑

幼児期の子供は母親に対して命令状態です




このような、超絶わがまま放題、甘え放題、
これが幼児の頃に十分に満たされなければならない「母子一体感」です



大人はこれを、この時期特有のこととわかっていますので、「はいはい」と受け止めながらやり過ごして育てていくわけです




この時期しっかりたっぷり甘えられたら、
母子一体感は自然となくなっていきます




成長と共に、
「あれ?お母さんって、私・僕の願いを全て聞いてくれる存在じゃないっぽいぞ・・」
と、日々の生活の中で少しずつ気づいていくわけです。




ちいちゃな頃は、母親と自分だけという、たった二人だけの甘い世界
言葉で伝えなくてもわかってくれて、なんでも叶う、叶えてくれる母親との甘い関係で良かったものが、
だんだんと、自分の他に父親、兄弟など、「他人」の存在がいること、コミュニケーション しなくてはならないことに気づきます


子供にとっては大変面倒であり、厄介な人間関係が加わります





自分の要求が、他人にとって嫌な事であれば
当然拒否されます
私・僕の要求に他人が応える義務は、
そもそも全くありません




幼児期を過ぎてくると、母親も
子供の超絶自分本位わがままに、
いつまでも付き合いませんね

仕事や家事などで忙しい時もありますし、
体調がすぐれない時もあります

自立へ向けて、子供が自分で出来ることは
自分するよう養育します




そうして、
「お母さんは私・僕の要求に全て答えてくれる存在じゃないんだ」ということが、子供も絶望しながら、だんだんと分かりはじめてくるわけです。

これを、 離別感 と言います





ですが、
成長しても、母子一体感が卒業できない人もいるのです。





成長過程で「離別感」が健全に芽生えてくる子供と、
この「離別感」が芽生えずに「母子一体感」を持ったまま大人に成長してしまうパターン、

二通りに分かれます





離別感が芽生えないまま大人に成長すると、


成人して一定の年齢に達していても、無意識に母子一体感を求めながら生きている


ということになります






幼い頃、機能不全家族や、過保護過干渉な母親との関係性で、十分甘えられなかった人は一体感を経験できなかった(成人した今もできない)人です






甘えが必要だった時期に、十分に甘えられなかったからなんです





そのため、離別感が芽生えないまま大人に成長し、成人して一定の年齢に達していても、無意識に母親との一体感を求めながら生きているのです




そうした結果、
今現在うつの人、うつ経験者の多くは
以下のような恋愛のパターンを繰り返します




【うつの人、うつ経験者に多くみられる恋愛パターン】


(1)パートナー(恋人、配偶者)に過大な要求を持つ


(2)大人になってからも、すべてに賛成し、すべてを絶賛する母親のような役割をパートナーに対して求める


(3)残念ながら、現実にはそのような母親の役割を果たせるパートナーは世の中にはまず存在しない


(4)そこで、そのパートナーにイライラする


(5)イライラしてもパートナーからは期待した反応が返ってこないので、そのことでいつも傷付く


(6)傷付いた悲しみから、いつしかパートナーを憎むようになる


(7)その結果、パートナーを嫌いになる


(8)嫌いになるけど、淋しいからパートナーとは別れられない


(9)こうして、「敵意と依存」という矛盾の中で人生を生きることを強いられる


(10)「憎しみと淋しさ」という矛盾した感情を抑え込みながら、人から嫌われないために、人から受け入れてもらうために、過剰に真面目で誠実に生きることを選択する(メランコリー親和型)


(11)最も愛しており、最も受け入れて欲しい人に対して憎しみと淋しさとを同時に感じてしまうジレンマの中で、その絶望感から憂鬱(うつ病)になる





今現在うつの人、うつ経験者の人にとって

「他人から愛され、受け入れてもらう」

ということは、

母親との一体感を投影した「生存レベルの欲求」です







上記のような経緯で憎しみが芽生え、
でも、憎しみがあるのに、淋しくて離れられない。






自分のことを愛してくれた人(受け入れてくれた人)を最後には憎むことになる。。。






これは物凄いジレンマで、死にたくなるほどの極度の落ち込みや絶望感を経験します




これが…うつ病の正体です





まさに、JIONはこの恋愛パターンを繰り返していました






離婚後、いくつかの出逢いがありましたが、このパターンの繰り返しから『どうせ愛されない』という観念になり、ある時期から恋愛は諦め、子育てに専念しました






恋愛だけでなく、友人や、職場、
あらゆる人間関係に投影していたのだと、
母子一体感を学んだ時にやっと気づきました

うつになる前から、10代の頃からそうでした








でですね、
セッションさせていただいていますと、うつになった経験はなくても、人間関係で悩んでいる人は、もう殆どの方が、母子一体感を投影しています


どうしても、どうしても
そこへ行き着くのです








旦那さんが、奥さんが、子供が、友人が、
仕事の上司が、先輩が、後輩が、
自分の思う通りにしないことに腹が立つとか、

相手が思う通りにしないせいで
私は怒っているとか、傷ついているとか、
まさに、母子一体感の投影です






我が子を思い通りにしたいのは
母子一体感の逆転 です







中途半端なところで、何も自分に落とし込めていない状態でセッションをやめてしまわれたクライアントさんたちが、もし今この記事を読まれていたら、

この内容は「とても当てはまる」と感じられるのではないかなと思います








なんとかここまでお連れしたかったのですが…

JIONの未熟さもあります

ただひとつだけ気づいていただきたいのは、





セッションでJIONに母子一体感を求め、(もちろんクライアントさんは無自覚です)、
最初は優しく話を聴いてもらえて、被害者でいられたから心地良かった

心の癒しがすすむと、自立へ向けた取り組みになっていきますので、調和に向かわない観念・信念、他者をジャッジしてバカにしていることなどがあればJIONから指摘を受けるようになります。すると、母親のようにずっと甘えさせてもらえないため、セッションをやめてしまいたくなるわけです






離別感が芽生えないまま母子一体感を(無自覚に)求めて生きていると、人生に苦痛を感じます。でも、自分では理由がわからないから、自分が苦しんでいるということにすら気づけておらず、本気で相手が悪いと思い、相手を責める・嫌うを繰り返してまう…


苦痛から解放されたいけれど、どうしていいかわからず、苦悩している方が沢山いらっしゃいます








いつも同じパターンで悩んでいる場合、

「母親からの解放、真の自立」

という人生のテーマに取り組む必要があります







でないと、
うつは回復しても、人生のパターンは以前と比べて変化なし、となり
これでは、苦悩が続いてしまいます







うつに限らず、あらゆる病気は、
単なる心身における不調の現れなどではなく、
クライアントの生き方、在り方の不適応が
現れていて








それは、

「今までの生き方を続けることは、もう限界ではないですか?」

「そろそろ今までの考え方、在り方、生き方を修正する時期が来ているのではありませんか?」

という、自身の深いところからのメッセージなのです





JIONは、自身が長年、同じ人生パターンを繰り返し、謎に生き苦しかった経験から、
己が変わらなければこの苦しさからは決して解放されないと気づき、己との向き合いがはじまり、

絶望経験から、観念・信念の崩壊が起きて、
誰かや環境のせいにすることから身を引き、
うつを抜けました






一人でうつを抜けるのは、大変な取り組みです

JIONも、沢山の方に支えて助けていただきながら、歩んで来られました






JIONのセッションは、単なる悩み解消ではなく、相談者さんが本当に望む生き方、在り方を思い出して、クライアントさんが自分で自分を救い、真の自由で生きれるようになること、その伴走をさせていただくセッションです


もしも、このうつシリーズを読まれて、何かを感じたら、お気軽にお問い合わせいただければと思います。






最後までお読みくださり、ありがとうございました




Beautiful Harmony

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