うつについて Vol.5 停滞でOK
うつについて Vol.4は、
うつの根源は、間違った解釈で持っているやさしさの観念
その観念があるため、
《怒ってはいけない》
《感情を素直に感じてはいけない》
と、自分を縛ってしまい、怒りや悲しみを抑圧する。
(怒りは二次感情、元は悲しみです)
ということをお話ししました。
そして、
うつの症状が長びき、回復が難しいのは、
怒りや悲しみの抑圧だけではなく、
もうひとつの大きな要因があるということを
最後にお伝えしました。
今回はこれについておはなししますね。
もうひとつの大きな要因とは、「罪悪感」です
うつの症状が長引き、回復が難しいのは、
心はかなり複雑にこじれた状況に陥っています
JIONの場合は、
・離婚の罪悪感
・父を救えなかった罪悪感、
・骨盤疾患&うつで働けない
=収入を得られない罪悪感
・息子に養ってもらう=迷惑をかけてる罪悪感
・母にお金をたすけて貰う罪悪感
・鬱であることの罪悪感
他にも色々ありましたが、主な罪悪感は
こんな感じです
罪悪感だらけですね 汗
そりゃあ苦しいはずです
当時は、鬱のことよりも
急に収入を得られなくなった恐さが強く、
『なんとか、自分で収入を得なくては。
でも、骨盤の痛みでもう今まで通りにボディワークは出来ないし、拘束時間のある仕事もきびしい。
ならば、自宅で身体をあまり使わない仕事を
身につけよう』
と、あれこれ学び資格を新たに得たりしました
でも、頑張れない
頑張りたい思いはあるけど、取得した資格を生かしていざ働こうとすると苦しい。頑張れない…
なんやこれ 泣
頑張ろうと思っているのに、全身で拒否する感覚… なんなんもう 泣
みたいな
これは、
アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態
その葛藤で、とても苦しいのです
もうね、負のスパイラル状態なのです
家族に迷惑かけているダメな私
一日も早く元に戻って、生活費を自分で
稼がなくちゃ
↓
前進したい= 認められたい
目の前の現実を受け入れられない
↓
後退したい=逃げたい
逃げたい←←←←←←私→→→→→→認められたい
停
滞
2つの願望があって、
けれど、ベクトルが真逆
なので、どちらにも進めないんです
結局何も出来なくて、
さらに、ダメな自分という罪悪感が
積み上げられていくわけです
ちゃんとして、認められたいのに… って
この、認められたい という思いですが、
【うつについて Vol.2】で、
"JIONにはまず、自己否定、無価値感、自己卑下、罪悪感があって"
とお話ししています。
もうですね、10代からこれらが既にあってですね、
既に子供の頃から、
「自分の存在価値=他者からの評価」
だったんです。
だから、他者から評価を得られないと、
自分の存在価値を感じられない
それが怖くて、本音を我慢してまで頑張って
いたのです
(これを、JIONはドM頑張り教と呼んでいます)
うつでなくても、
認められたい=承認欲求を抱えている人は、
大変多いですよね
"認められたい" の思考グルグル状態
⇩
*認められたい(ありのままでは愛されない恐れ)
↓
*認めに値するだけのことができていないわたし
(主観的な自己卑下=事実ではない思い込み)
↓
*認めに値するだけのことができていないから、 認められない
(自分だけ世界観の構築)
↓
*存在価値のないわたしでごめんなさい
(本当に何もできない私)
↓
*この負のスパイラル状態から抜けるには、もっと 自分を高めなくてはならない
(認めに値すると思うハードル設定)
↓
*でも超えられない、もうどうしようも無いわたし
↓
*でも、やはり認められたい
この、"認められたい"の思考グルグルが続く
ことで、自らを憐れむ思いが大きくなってゆきます
①自身の存在価値が見いだせない
(家族や社会に貢献したい)
②自身の存在には意味がない
(貢献できない、役に立たない)
③役に立たない私は、迷惑をかけている
(存在していてごめんなさい)
④役に立たない私が家族や社会に貢献できる
ただひとつのことは、迷惑をかけている私が
いなくなることである
そうして、自らを社会から隔離、または抹殺
してしまいます
社会からの隔離、または抹殺というのが
「ひきこもり」や「自殺」といった行為になるのです
JIONの場合は、ひきこもり
家にひきこもりました。
この負のスパイラル状態から抜け出るには、どうしたらよいかというと
進もうとしない
ちゃんと停滞する
何もしない
停滞でOKなんです
進むもうとすると苦しみが増大します
観念にアプローチしていなければ、
自分だけの正しさの観念、やさしさの観念、
自己否定、無価値感、自己卑下、罪悪感がベースにあるままですから、
進む=生きること自体に、抵抗や否定や恐れが
あるということですからね
だから、とてもとても苦しいんです
アクセルから足を離して、
停滞のままでOKなんです
エンジンをとめる
完全に止まること
完全に休むこと
観念に気づくまでは、中途半端な休み方では
回復しません
JIONは前半3年は、うつの自覚がなかったり
自覚しても根源がわからなかったりと
中途半端していたため、
恐れの思考に巻き込まれて
時間もお金も無駄に使ってしまいました
今、うつの方は、どうか焦らずに、
どれだけ時間がかかっても大丈夫ですから、
感情を書き出したり、その感情に評価をつけず、周りのひとにありのまま話して、相談して、協力を得て、のんびり静養してください。
うつを発症してる方の周りの方
うつの方が思いを聞いて欲しいと話してくれたら、評価はしないでください
ただただ、聞いて差し上げるだけで大丈夫です
うつのときは
休んで大丈夫
本当に大丈夫ですから
…
とお伝えしても、
今は大丈夫だなんて思えないでしょうし、
休みづらいですよね
休むことに抵抗がありますね。
JIONも経験しましたから、痛いほどわかります
Vol.6では、休むことについて綴りますね
さらに、核心に迫っていきます
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