うつについて Vol.4 感情に素直になる
本日もお越しくださり
ありがとうございます
鬱について
Vol.3では、間違った解釈で持っている やさしさ の観念から、
《怒ってはいけない》という思い込みに縛られ、
素直な思い、怒りや悲しみを感じることやアウトプットすることが出来なくて溜まってゆき、うつを発症すること、
感情を否定せずに、抑圧せずに、
すでに現れている感情、今すでに生まれている感情を認めて感じきることが重要、
などを書きました。
感情や思考は、雲が現れて
やがて消えてゆく過程にそっくりです
自分のコントロールなしに感情が現れる
↓
その感情に気づく
↓
その感情に気づいたということは、
すでに現れて、終わっている、ということ
↓
それがどのような感情であっても、
その感情がすでに現れていることは事実なので否定せずに認める
↓
手をつけず 感情のまま いるだけ
特に、人はネガティヴを避けたい、
否定したくなりますが
ネガティヴこそ迎え入れ、受容する
ただ、感情があるなぁと受け入れ
感じきるだけ
何もしない、手を出さすそのまま
↓
手をつけなければ、自然と消えてゆく
ネガティヴな感情で苦しさを肥大させないコツは、その出来事にストーリーを持たせないことです
こうで、ああで、誰がどうして、こうして
そのせいで私は苦しいと、悲劇的な物語に仕立てずに、
怒りを感じてるなら、ただ「腹立つなぁ」のまま
悲しみなら「悲しいなぁ」
寂しさなら「寂しいなぁ」
誰かや、何かに、罪をなすりつけたり、
責める必要はありません
Vol.2で、一例として紹介しましたJIONの経験談、あれがまさに、深刻なストーリーにしてしまっていたものです
JIONもそうでしたが、長年生き苦しい人、
悩んでいる人、うつ発症中のひと
皆さん、長年感情を否定したり、抑えたりして生きてきたために、感情の不感症になってしまってる
お話しを伺っていると、ああでこうでなど状況説明が延々と続いて、感情がなかなか出てこないんです
ご自身でもわからなくなっちゃってるんですね
タイトルにあるように、
感情に素直になること
うつのひとは、これが大変難しいんですよね
現れてた感情をありのまま認めて受け入れて、感じきることが重要ですので、
セッションでも、ご自身の感情に気づいていない方は、気づいていただけるよう会話を重ねていきます
あらゆる感情を押し殺さずに、
ありのまま感じていい、表現していい、
感情に素直になることが、
一番のポイントです
だからといって、怒りのままに、ひとにぶつけまくっていいということではありません
それが起きてしまう時は起きてしまうのですが…
でも、それだと調和に向かいませんから、結局最後は自分が悲しむことになります
じゃあ、どうすれば?
感じたこと、思ったことを信頼できるひとに
話したり、
ノートに書き出したりして、アウトプットします
アウトプット…自分の内に溜めておかずに
外に出すことです
でも…と思考がはじまる前の
一発目に感じた素直な感情です
怒りを感じたら、一発目に感じた素直な感情は
『ムカッ!! ムカつくーーーっ!!』
こんな感じですよね?
間違った解釈でのやさしさの観念があるひとは、これを心の中で感じることまで、抑えてしまっているんです
『でも、こんなこと、思っちゃいけない、感じちゃいけない』
って。。。
今、怒りがある
今、悲しみがある
今、寂しさがある
今、不安がある
と在ることを認めることで、その感情は徐々に鎮まってゆきます
心を開いて安心して話せるひとがいない場合、書き出すことで、思考や感情が文字となって視覚化できるので、
持っている観念の気づきや自覚に繋がります
うつのときは、ひとに会いたくないという思いのほうが大きいので、
自身が思ったこと、感じたことを書き出すことは、本当におすすめです。
というか、とてもとても重要です。
というのは、一人では自分の観念に気づくことは大変難しいからです。
観念は、自我的な意識ですから。。。
自分が間違った解釈でもっているやさしさの観念があることを受け入れる準備が出来ていない人に、こういう観念がありますよと答えを伝えても受け取れないくらい、観念の気づきと自覚は難しいものなんです。
気づける人なら、そもそも、
鬱にならないですしね。
(誤解のないように。鬱になるのは悪いことではありません)
私たち人間が怒りを感じる時、
そこには必ず、人がいます
そして、相手のせいだと、相手を悪者にしたくなります
ですが、相手と出来事は、あなたが掴んでいる観念に気づくきっかけをくれたのです。
解放出来ていない怒りや悲しみ…
解放する必要がある感情がまだあるなら、
その出来事がなかったとしても、
違う人、出来事がトリガーとなって、
また怒りを感じたり、悲しむことが起こります
同じような悩み、問題を繰り返している、
というのは、こういった原理です
ですから、出来事から感じた感情を認める、
出しきることが大切なんですね。
出しきれば、感じきれば、同じようなことは
繰り返されなくなります
このことについて、本当の理解が起きたならば、出来事や相手に対して、恨みはなくなると思います。
逆に、あなたの協力者、ですから
ありがとうなのです
加害者に見える役を担って、あなたの感情、
観念の解放を手伝ってくれた人ですからね
でも、このありがとうの気づきは、
ずっと後でいいんですよ
まずは、今、現れた感情に対して素直になることが先決です
Vol.2で、ディレクターの話を書きましたが、
JIONの気づきのための協力者の一人だったので、心から感謝しています^^
今回のはなしをまとめますね
うつの根源は、間違った解釈で持っているやさしさの観念
その観念があるため、
《怒ってはいけない》
《感情を素直に感じてはいけない》
と、自分を縛ってしまい、怒りや悲しみを抑圧する。
(怒りは二次感情、根源は悲しみや寂しさです)
うつの症状が長びき、回復が難しいのは、
怒りや悲しみの抑圧だけではないです
もうひとつ、大きな原因があります。
Vol.5へ続きます
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