うつについて Vol.2 いい人、優しい人で怒れない

Vol.1からの続きです









Vol.1では、

うつ というものは、発症のきっかけとなるのは  “ストレス"  で、


しかし原因ではなく、原因は、ある観念







その観念とは 

《正しさ》

間違った解釈で持っている自分だけの正しさ



《やさしさ》

間違った解釈で持っている自分だけのやさしさ




ということをお話ししました









《正しさ》については、Vol.1でざっくり説明しまして、自分だけの正しさについて纏めてある記事のリンクを貼っていますので、そちらをお読みいただければと思います。









今回は、《やさしさ》の観念について、
詳しくおはなしします。








うつになる人は、「いい人」が多いですよね


実際に、JIONがこれまでお会いした
うつの経験があるひとは皆さん、優しくて、
真面目な方です





真面目
几帳面
温厚
繊細
勤勉
気配りできる
責任感が強い
断れない
頑張り屋



うつになりやすい人の性格として挙げられる
一例です





ですが、これらの性格の人が、必ずうつになるわけではないんです





ですから、

真面目= うつになりやすい

温厚=うつになりやすい


ではないんですね







「真面目 + 観念(正しさ・やさしさ)」

「温厚  + 観念(正しさ・やさしさ)」

となったときに、うつになる可能性がとても高くなるんです






そして、この観念を保有しながら過ごしていることによって生じたストレスがじわじわと蓄積されて、うつの症状として現象化されてゆきます








観念が邪魔して、自分の素直な思いを感じられない、表せない、そして溜まっていくからなんです







少々長くなりますが、一例として
JIONの経験を書きますね



Vol.1でもお伝えしましたように、現在JIONは、事実・真相・悟りのはなしをしておりますので、その場合は、過去を扱いません。
今の事実が重要だからです。


これから書きます過去の出来事の経緯には、本来手をつけないのですが、
事実がハッキリする前のJIONの様子=観念や思い込みや想像、つまり恣意的な思考すべてに同化して事実ではないこと事実と思い込んでいて苦しんでいたことがよくわかる内容ですので、敢えて書いています。






それでは、鬱の症状が現れる経緯をおはなししますね。





JION自身、手を抜くことを知らなくて
大人になってからは、「怒ることあるんですか?」と言われることが多かったので、

おそらく、他者からは、
"温厚な人”
"優しい人"
に見えていたのだろうと思います。






JIONに鬱のような症状が出始めたのは、
父との死別から2年後





我が子二人は、小学生から高校生まで
あるスポーツに没頭していました

土日も長期休みも必ず練習で、
仕事と2人のサポートの毎日。

中学生になってからは3人で旅行など
一切出来ない日々でした




下の子がそのスポーツを引退した高3の夏休み、急に無気力な状態になり、家事が一切できなくなってしまいました





子供達の好きなスポーツを通して、深く関われることが楽しく、生きがいでした

14年間、大量の洗濯、大容量のお弁当、ご飯作り、それから解放された安堵と、終わってしまった寂しさとで「からの巣症候群」みたいなものだろう、すぐに解消するだろうと思っていました





けれども、症状は酷くなる一方で、楽しかった仕事にも拒否反応が出始めましたが、騙し騙しなんとかこなしていました


 




鬱を発症する2年前、父を亡くし、
あまりの悲しみ、絶望から、グリーフ=悲嘆に
陥りました。
父の死という事実を、ちゃんと受け入れられていませんでした。





当時はヨーガ講師をしていたのですが、
父の死の直後、悲しみを堪えて一日3〜4本の通常のレッスンをこなしながら、

長年お世話になっていたスタジオで、講師養成のお仕事をいただき、テキストを1から作成して講義にあたりました





沢山の生徒さんが受講してくださり、とてもとても楽しく、講師として成長させていただき感謝いっぱいだったのですが、最後に講座の修了証を渡すとき、あることに気づきました

修了証のどこにも、JIONの名前がないのです





こういった修了証は、受講されたご本人のお名前、指導者、講座の主催者が明記されるものですが、

でも、その講座では、講義をしていない、テキスト作成もしていないディレクターの名前が記載されていました





それを見て、気力の糸がプツンと切れてしまったような感覚になりました





長年お世話になっているスタジオ
感謝の思いで、全身全霊捧げてきたつもりでしたが、私は将棋の駒にすぎなかったのだなぁと…




父が癌を発症して、会いにいきたいけど、
レッスンを休んだら迷惑をかけてしまう…
とレッスンを優先して、
父を亡くしたとき、物凄い後悔の念に苛まれました。




なぜもっと父に会いにいかなかったのだろうと…
将棋の駒だったのなら、嫌われてもクビになってもいいから、父に会いに行くことを優先していればよかったと…





テキストは、お金と時間をかけて学んできたこと、日々のレッスンで積み重ねてきたことの集大成、言ってみればJIONの財産です。




ある日、スタジオに到着したとき、私の前にレッスンをしていたインストラクターが、その講師養成講座のテキストを見ていたんです。私が来たことに気づいたらパッと隠して…
え?なんで?って思ったのですが、
「受講生しか見れないはずのテキストを、なぜあなたが見ているのですか?」と指摘できませんでした。



見せたスタジオスタッフにも、「なぜ見せてるの?」と言えませんでした。
気持ちを抑えてしまいました。
そんなことがあり、スタッフさんや他のイントラさんたちにも不信感がつのりました。




指導も、テキスト作成もしていないディレクターの名前が修了証に書いてある違和感…




当時の私は、間違って解釈しているやさしさの観念があり、意見することが出来なかったり、"怒れなかった"んです。


一発目に感じた本音、素直な感情を抑えてしまっていたのです。






上記のようなことが重なって、
「私はバカだった、自分が人にどう思われるかや嫌われることを恐れて、自分と、自分の大切なものを本気で大切にしていなかった、優先していなかった」
と気づき、それからはディレクターに対して、迎合することはしなくなりました。




次の養成講座開催の時に、ディレクターから
「インストラクターの◯◯ちゃんを福利厚生で受講させたいから、彼女の分の講義料(=私の報酬)は、0円となります、福利厚生だから」とメールが来ました。





実はそれは2回目で、1回目の時は、まだそういうことが見抜けず、若くて無知でピュアなJIONちゃんだったので(笑)、福利厚生の文字にまんまと騙されてしまったのですが、




2回目は、ハッキリ!キッパリ!

「は?おかしいやろ、福利厚生ならスタジオが出せや!」と指摘して(実際はちゃんと丁寧かつ常識的な伝え方をしました笑)、しっかり受講人数分の報酬をいただきました







ずいぶんと前から、ディレクターには騙されていたのだなぁと…1回目の時、本当は私に支払われるはずの報酬は、自分の懐にいれたのかもなぁとか…
(スタジオ代表もスタッフさんも、この福利厚生のやりとりを知らなかったから)、







一番長く在籍させて貰っていて、信頼関係を築けていると思っていたので、
「この女、無知で真面目で簡単に騙せてチョロいわー」ってバカにされていたんだなぁと、ショックでした。そんな人に気を遣っていたのかと情けなくもなり…
自分を保っていたものが崩れていくように無気力になっていきました






そのすぐ後に難治性の骨盤疾患になり、一時は歩けないほどになって、ヨーガ講師業を諦めざるを得ず、

父の死と、ヨーガ講師というアイデンティティと、2つの大切なものの喪失体験が続き、そういったストレスが重なったことが原因のうつだと思っていました








我が子のスポーツを通して深く関われることが生きる張り合いではあったけれど、
平日フルで仕事をしながら、毎日大容量のお弁当と食事作り、日付が変わるまでユニフォーム洗濯、土日は付き添い…
シングルマザーゆえ、一人でやるしかなく、
自覚がなかったけれど、一人でやらなくちゃと手を抜けなくて、人を頼れなくて、休めなくて、

加えてヨーガスタジオでのことなどのストレス、

もうがんばることが限界だったのでしょう







料理、洗い物、洗濯、掃除、入浴、外出
人と会うこと

これらを一切する気になれなくて、






洗濯なんて、洗濯機に入れるだけなのに
それすら出来ない のです





電話も出たくない





なぜか母からの電話に出たくないことが
徐々に増えていきました。


出なかった時は罪悪感に苛まれ、
出たら出たで、母と話した後は、なぜか気が重ーくなる…
 
なんだこれ、おかしいな…






毎日、何も出来ず、ソファに横になっているだけ…






これは、からの巣症候群ではなく、鬱かもしれないと思い始めました








Vol.3へ続きます












〜 おまけばなし 〜

(因みに、ディレクターはその後、会員さんに手を出して、クビになったと風の噂で知りました 笑



人をバカにしたり、見下したり、騙したりしていると、やっぱり返ってくるんですよね。





ですから、人をバカにするのはやめたほうがいいですよと、他の記事にも書いていますし、

セッションでもクライアントさんにお伝えしています





自分からやめられないなら、こういったきっつい現実、大勢の前で恥をかくような経験が起こります


脅しではなくて、それくらいの屈辱、絶望的な経験でないと、己の【慢心】というのは、なかなか気づけない、気づけなければ手放せない、だから、苦しい経験は、実はとても有難いこと、己の振る舞いに気づくチャンスなんです。




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